イベント情報
市民企画事業 第2回 明石の生んだマエストロ菅原明朗からの「贈り物」
中崎公会堂 10月2日(土)
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■料金【完全予約制】 ■時間開場 13:30 ■発売日■チケット取り扱い予約フォームからご予約下さい。 ■主催【主催】めーろープロジェクト ■お問い合わせめーろープロジェクト 代表:永田 武 |
公演内容
明石の偉人 作曲家:菅原 明朗(すがはら めいろう)
1897年(明治30年)3月20日 生、1988年(昭和63年)4月2日没
明石市大蔵町出身。育った家は天文科学館の真南、山陽電鉄人丸前駅と料理旅館人丸花壇のほぼ中間地点にありました。子午線直下で、まさに明石の中の明石の出身と言えるでしょう。私立明石幼稚園(現在の錦江幼稚園)、明石第二尋常小学校(現在の人丸小学校)、明石高等小学校(現在の明石小学校)卒業までを明石で過ごしました。その後は、京都、奈良、東京などに住み、没後、お墓は故郷の明石、大蔵町の西林寺にあります。
山田耕筰、信時潔らの次の世代にあたる作曲家で、ドイツ音楽が主流だった時代に、フランス音楽の導入と紹介に尽力しました。また、日本で初めての作曲科の教授を務め、古関裕而、服部正、深井史郎、小倉朗、吉田隆子、宅孝二等数多くの優秀な弟子を育てました。指揮者としても活躍し、新交響楽団(現在のNHK交響楽団)、大阪市音楽団等の指揮、指導をおこないました。プーランク、オネゲル等の作品の日本初演を手掛けています。
作曲、編曲は400曲を超えます。交響曲、協奏曲、オラトリオなど本格的なものも多数あります。作曲家深井史郎は「菅原明朗の前の世代の山田耕筰、信時潔は器楽的な技術を第二次的なものとしてしか身につけていなかった。菅原明朗は歌曲の分野からもう一歩前進して、器楽曲、オーケストラ曲の分野を切り開いた。」と言っています。
日本の本格的なクラシック作曲家は菅原明朗から始まったと言ってもいいでしょう。
幅広い知識と教養を持った人物でありました。
代表作
・交響曲 ホ調 ・交響的幻影「イタリア」 ・交響写景「明石海峡」 ・オラトリオ「モーゼ」
・日本の殉教者のための「レクイエム」 ・歌劇「葛飾情話」 ・ピアノ協奏曲 ・チェロ協奏曲
・弦楽四重奏曲「神曲」 ・無伴奏チェロソナタ
・ピアノ組曲「白鳳の歌」 など
著作
・楽器図説 音楽之友社
・楽器のはなし(FM選書) 共同通信社
・管絃楽法 音楽講座第六篇 学芸社 など
演奏者プロフィール
立花礼子(Vn)・・ヴァイオリンソロ
兵庫県立西宮高等学校音楽科、フランス国立リヨン高等音楽院卒業。在学中から室内楽を中心としたフランス国内外のコンサートに出演。帰国後は関西を中心としたオーケストラへの客演をはじめ、ピアノとのデュオや様々な楽器との室内楽コンサート、現代曲の初演に積極的に取り組んでいる。
嶽崎あき子(Vn)
愛知県立芸術大学卒業。ドイツ国立ワイマール・フランツ・リスト音楽大学大学院を首席で卒業。「国家演奏家資格」を取得。現在はソリストとして国内外オーケストラと共演、音楽祭の客演の他、コンクール審査員等後進の指導にも力を注いでいる。2017年日本クラシック音楽協会より優秀指導者賞を受賞。
奥村英樹(Val)
東京音楽大学卒業。ミラノ市より奨学金を得てミラノ・スカラ座アカデミー首席科に合格。ミラノ・ヴェルディー交響楽団に入団。国内外の演奏ツアーに出演。多数のCD収録に参加。帰国後は室内楽、作曲、ソロ活動に力を注いでいる。
高橋乗子(Vc)
兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て、愛知県立芸術大学卒業、同大学院修了。在学中、日本室内楽アカデミーオーディションにて優秀賞受賞。2007年まで母校県立西宮高等学校音楽科の非常勤講師として務める。現在、フリー奏者として活動し、特に青少年へのクラシック音楽振興、文化振興を目的に積極的に取り組んでいる。
播磨室内合奏団
2015年春に、播磨にゆかりのある演奏家と、その活動の趣旨に賛同した仲間たちにより結成されました。弦楽器だけの合奏団となります。幅広い年齢層に向けた質の良い音楽の振興が目的です。
メンバーは確固たる個性と実力を持ち、小規模ながら迫力に満ちた演奏を奏でます。固定メンバー6名のゼクステットのほか、ソロ・デュオ・トリオ・クワルテットから弦楽合奏まで様々な編成で演奏を展開します。